Season 3 · Episode 23

終わりの始まり

1. 基本データ

項目内容
タイトル終わりの始まり: 後編 / Through the Looking Glass: Part 2
シーズン/話数Season 3 / Episode 23 (通算72話 / シーズンフィナーレ)
フォーカスキャラジャック・シェパード
放送日 (US)2007年5月23日
監督ジャック・ベンダー
脚本カールトン・キューズ、デイモン・リンデロフ

2. エピソード・ストラクチャー

  • ストーリー構造:フラッシュフォワード(未来)
  • 重要地点:無線塔、海底基地「ルッキング・グラス」、アメリカ(未来の空港の脇)
  • 重要アイテム:ナオミの衛星電話、マジックペン

3. ストーリー詳細

島での出来事 (On the Island)

海底基地「ルッキング・グラス」では、チャーリーが通信室のモニターに映ったペニー・ウィドモア(デズモンドの恋人)との通信に成功する。歓喜するチャーリーだったが、ペニーは「私は船(ナオミの救助隊)なんて送っていないわ。ナオミという女も知らない」と戦慄の事実を告げる。その直後、死んだはずのミハイルが手榴弾を手に現れ、部屋の窓を爆破。チャーリーはデズモンドを救うため、自ら部屋の内側から扉をロックして浸水を防ぐ。死を覚悟したチャーリーは、手のひらに「ペニーの船じゃない(NOT PENNY'S BOAT)」と書き記し、デズモンドに真実を伝えて静かに水の中に沈んでいった。

一方、無線塔へ到着したジャックたちの前にベンが立ち塞がり、「ナオミの船は救助隊ではない。通信をすれば全員死ぬことになる」と警告する。しかしジャックはベンの言葉を信じず、彼を殴り倒すと、ついに衛星電話で外部の船との通信に成功する。ついに「救助」が約束されたかに見えたが…。

未来の物語 (Flashforward)

ジャックは空港の脇で、誰かと密かに待ち合わせていた。そこに現れたのはケイトだった。二人は島を出た後、何らかの理由で絶縁していたことが示唆される。ジャックは泣き叫びながらケイトにこう叫ぶ。

「We have to go back, Kate! We have to go back!(島に戻らなきゃいけないんだ、ケイト!)」

島を出ることを唯一の目標にしてきた男が、今、必死に島に戻りたがっている——物語は最大の謎と共に幕を閉じる。


4. 今回の謎と伏線

提示された新しい謎

  • ナオミの正体と船の目的:救助隊でないとしたら、彼らは一体何者なのか?
  • We have to go back:なぜジャックは島に戻りたがっているのか?島を出た後に何が起きたのか?
  • 葬儀の主:前話から続く葬儀の死体は、ジャックにとって誰だったのか?

解明された事実

  • チャーリーの死:主要キャラクターの一人、チャーリーが仲間を救うために命を落とした。
  • 救助隊の嘘:外部から来たナオミたちの正体について、重大な疑念が生まれた。

5. トリビア / 考察ポイント

  • 伝説のシーズンフィナーレ:テレビドラマ史上、最も衝撃的な幕切れの一つとして語り継がれている。それまでの物語の前提(島から出ることが勝利)を、最後の一言ですべて覆した。
  • NOT PENNY'S BOAT:チャーリーの手のひらのメッセージは、『LOST』を象徴する最も有名なシーンの一つとなり、多くのファンの涙を誘った。
  • フラッシュフォワードの導入:これまでの『LOST』のアイデンティティであった「過去回想」を「未来提示」に切り替えるという、大胆な構成変更が行われた記念碑的回。