Season 3 · Episode 20

誕生

1. 基本データ

項目内容
タイトル誕生の日 / The Man Behind the Curtain
シーズン/話数Season 3 / Episode 20 (通算69話)
フォーカスキャラベンジャミン・ライナス
放送日 (US)2007年5月9日
監督スティーヴン・ウィリアムズ
脚本エリザベス・サーノフ、ドリュー・ゴダード

2. エピソード・ストラクチャー

  • ストーリー構造:フラッシュバック(過去)
  • 重要地点:他の者の住宅地、ジェイコブの小屋、ダーマの大量埋葬地
  • 重要アイテム:毒ガス、ドール(人形)

3. ストーリー詳細

島での出来事 (On the Island)

父を「処刑」したロックは、ベンに対し「この島の真の秘密を教えろ」と迫る。ベンは渋々、島全体の真の支配者である謎の人物「ジェイコブ」の住む隠れ家(森の奥にある古い木小屋)へとロックを案内する。

小屋の中は埃まみれで、ロックには誰もいないように見えたが、ベンは虚空に向かって話し続ける。ロックが去ろうとしたその時、彼ははっきりと「助けて(Help me)」という不気味な声を聴き、小屋の中で物が激しく飛び交うポルターガイスト現象が発生する。

ロックが自分を超えて「島に選ばれた存在」になりつつあることを激しく恐れたベンは、帰り道にロックをダーマの死体が山積みになった巨大な穴へと連れて行く。そこでベンはロックの腹部を撃ち抜き、彼を死体の上に突き落として見捨てる。

過去/未来の回想 (Flashback: Benjamin Linus)

ベンの衝撃的な出生と過去の全貌。彼は島で生まれたのではなく、アメリカの道路脇で産まれ、その際に母親を亡くした。その後、父親ロジャー(ワーゲンバスにいた死体)と共に、ダーマ・イニシアティブの作業員として島にやってきた。

自分を責め続ける父親との確執の中で成長したベンは、島の先住民(リチャード・アルパートら)と密かに接触。やがて彼は「他の者」の一員となり、ダーマを全滅させる「掃討作戦(The Purge)」に加担する。ベンは実の父親を毒ガスで殺害し、冷酷にダーマの全メンバーを葬り去って、現在のリーダーの地位を築き上げたのだった。


4. 今回の謎と伏線

提示された新しい謎

  • ジェイコブの正体:あの不気味な小屋にいたのは誰なのか?なぜベンは彼を恐れ、ロックには声が聴こえたのか?
  • ロックの生存:腹部を撃たれたロックは、このまま死体安置所で果てるのか?

解明された事実

  • ダーマ全滅の真相:かつて島を支配していたダーマ・イニシアティブが、ベンと先住民たちの共謀による「毒ガス攻撃」によって一夜にして全滅した歴史が明かされた。
  • ベンの出自:彼は嘘をついていた。島で生まれた「特別な存在」ではなく、外から来たただの人間であった。

5. トリビア / 考察ポイント

  • ロジャー・ワークマン:シーズン3第10話でハーリーが見つけたワーゲンバスの中の死体が、実はベンの父親であったという見事な伏線回収。
  • タイトルの意味:原題の「The Man Behind the Curtain(カーテンの裏側の男)」は、『オズの魔法使い』の正体不明の魔法使いを指しており、神格化されていたベンの化けの皮が剥がれる様子を表している。
  • リチャードの不変性:数十年前の回想でも、リチャードは現在と全く同じ若々しい姿で登場し、彼の「老いない」という謎がさらに深まった。